私たちが泊まったB&B・Hotelの紹介

花花

バーンレイ・ハウス  Burnley House

Information
 Hosts  Denys & Caroline
 Address  Hutton Le Hole, North Yorkshire, YO62 6UA
 Telephone  01751 417548
 E−Mail  info@burnleyhouse.co.uk
 Web Site  Burnley House
 More Information  -


2011年9月22日(木)〜9月26日(月) 4泊  水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

22日(木) 夕

ハットン=ル=ホール に遣って来た。今宵から4日間、念願の”ここの村人”となる。
05年7月12日夕方、この村を通過した。美しい村の光景に強いインパクトを受けた。”この村に泊まってみたい”と思った。 その思いは昇華して”あの村に住んでみたい”に変わって行く。(05年に車中から撮ったたった1枚の写真が下左だ)
今年の旅の計画を立てる際、最も迷ったのがこの地域での宿泊先だ。ハットン=ル=ホールが真っ先に頭に浮かんだのだが、 05年に宿泊したB&Bリバー・ファーム(Riverside Farm)のBillとJaneの人柄も忘れられない。考えれば考えるほど、どちも捨て難くなる。 ”2泊ずつ両方に泊まろうか”とまで考えたが、そこまで優柔不断は許されまい。タイムリミットが迫り、村唯一(と思われる)のB&Bに予約を入れ、 部屋が取れればハットン=ル=ホール、だめならばリバー・ファームに予約を入れることにする。 結果、バーンレイ・ハウス(Burnley House)に遣って来たという訳だ。
村は少しも変わらぬ姿で迎えてくれた。メルヘンチックな村の住人になれると思うとワクワクする。 私のワクワクをお伝えする為に、後日の朝の散歩で撮った写真を特別にお見せしよう。下右2枚がそれだ。どなたにもご理解いただけただろう。
イギリス・カントリーサイド・ドライブで訪ねた街や村は数知れないが、住んでみたいと思った場所は他に一つしかない。 それはフィンチングフィールド(Finchingfield)だ。 どことなく共通点がある。緑の牧草、白い柵、青い水のある情景だ。これが私のイギリス・カントリーサイドの原風景かもしれない。 しかし、フィンチングフィールドの村人にの思いは、まだ叶っていない。
バーンレイ・ハウスは何と村に入って最初に飛び込んでくる思い出の光景の中にあったのだ。ローカルロードが村に入り、白い柵が始まり、左側最初の家だった。 老夫婦二人きりで仕切っているB&Bだ。時刻は19時。荷物の運び込みを手伝っていただき、挨拶が終わると直ぐにお勧め(といっても村に1軒切り)の パブに向かう。ザ・クラウン(The Crown)までわずか200mの距離だ。道路の左側は小さな小川まで一面牧草地だ。川には白い柵と橋が見える。 ここを早朝ゆっくり散歩しよう。牧草を食む羊たちは人を恐れる様子もない。右側には教会があり、アイスクリーム屋、ティールーム、チョコレート屋、 博物館、お土産屋などが立ち並びその先がザ・クラウンだ。

Hutton Le Hole Hutton Le Hole Hutton Le Hole

23日(金) 朝

静かな朝を迎える。メインロードからたった1本のローカルロードを4km走ったノース・ヨーク・ムーアの真っ只中なのだ。 この先は6km程行った所にローズデール・アビー(Rosedale Abbey)という小さな村があるのみなのだ。静かもむべなるかな。
窓の外には憧れの風景が目の前だ。窓の中にいる。すなわちこの村の住人なのだ。感無量だ。しかし、羊の姿がない。どこかよそを巡回中なのだろう。
リビングダイニングルームの暖炉には火が焚かれている。朝食はフレッシュフルーツの種類が多く、ヨーグルトも満足だ。 そして、ホストのデニー(Denys)が調理し、ホステスのキャロライン(Caroline)がサービスしてくれるフルイングリッシュ・ブレックファストが美味い。食欲全開だ。
食後、アシュフィールド・ハウス・ホテルでいただいてきた宿情報誌のコピーを元に地図を検索してもらう。ホストのデニーがパソコンを操作したが、 上手く検索できない。代わって操作してみたが、上手く行かない。デニ―は直接宿に電話をして場所を確認してくれる。 その情報を地図で確認すると、どうやら05年の旅で宿泊したオールド・バーン(The Old Barn)のさらに奥、2晩食事に通った村だ。 楽しい出来事があったので鮮明に思い出した。 「了解した」と伝えたのだが、何度も説明を重ねてくれる。
最後に”花と英国”のアドレスを入れると画面が現た。「ディス イズ マイ ホームページ」と伝え、妻が翻訳した英語のページを紹介すると、 興味深げに見てくれて、「後でゆっくり見るよ」とのことだ。

Ashfield House Ashfield House Ashfield House Ashfield House

24日(土) 朝

今日もたっぷりのフレッシュフルーツとヨーグルトにフルイングリッシュを楽しむ。デニーから「ホームページを見たよ。凄いね」と声が掛かる。嬉しいことだ。
テーブルに週間天気予報が置いてあった。今日は軽い雨がありそうだが、その先はしばらくお天気に恵まれそうだ。月曜日の最低気温8℃、 水曜日の最高気温26℃と寒暖の差が激しいようだ。一番右の欄は上から"Humidity"、"Pressure"、"Visibility"の予報だ。視界の予報があるのが面白い。
食後、村の散策に出る。メインストリートのティールームやギャラリーのある建物の壁を伝う蔦が真っ赤に紅葉している。 驚いたことに1本の蔦がこの建物を覆っているのだ。左右60m以上は伸びているだろう。
一昨日ディナーをいただいたパブ・クラウンのパブサイン。緑の芝の中の木製ベンチ、背景の教会と民家の白い窓枠、その後の森、カントリーサイド情緒満点だ。

Hutton Le Hole Hutton Le Hole Hutton Le Hole Hutton Le Hole

25日(日) 朝

Burnley House Burnley House

外は微かに降っているようだ。窓の下の緑地帯に今日は羊の姿が見られる。窓枠に腰をおろして眺めていると、馬に乗った女性がやってきた。 カントリーサイド・ドライブではよく見かける乗馬だが、このシチュエーションの中、朝の乗馬とは何ともおしゃれな光景だ。 思わず、窓を開けて撮影する。
昨夜の揚げ物がお腹に応えたわけでもないが、今朝は少し軽めに卵とベーコンとマッシュルームだけにしてもらい、トーストを2枚いただく。
デニーに今夜のディナーのお勧めレストランを尋ねると「ピッカリングのホワイト・スワンが良い」と言う。19時の予約をお願いする。

26日(月) 朝

Burnley House

今日でノース・ヨーク・ムーアを離れウェールズに向かう。バーンレイ・ハウスの4日間は穏やかでゆったりした滞在だった。 キャロラインとデニーは口数は少なく静かな二人だ。決してあれこれ話しかけてくるわけではないが、お願いしたことは笑顔できちっと応えてくれた。 ランドリーサービスも丁寧にたたんでベッドに置いてくれてあった。
今日はサウスポート(Southport)在住のマイミクのSさんと初めてお会いする予定だ。Sさんはアメリカやイギリスに在住後、日本で知り合ったイギリス人と結婚され、 現在はサウスポートに住んでいる。とても愉快でテンポのあるブログが楽しい。まだ20代前半のはずだ。約束の15時が楽しみだ。
サウスポートまでの順路でハワース(Haworth)に立ち寄る計画だが、昨夜食事をしながら相談した結果、今朝は早めにスタートして、 ハロゲートのバリー・ガーデン(Valley Garden)に寄り道することにした。
最後にもう一度美しい村の景色を目に焼き付け、9時10分出発。

Information
 Where to Eat  ザ・クラウン  The Crown

22日(木) 夕

ザ・クラウンはインも兼ねているようだ。ドアーを入ると大勢の客が立っている。満席かと危ぶんだが、奥の方には空席がある。 入口はビールを楽しむ地元の人達が屯しているのだ。カウンターに行きマスターらしき男に「食事がしたい」と伝えると「どこでも好きな場所へ」と言う。 カウンターに近い大きなテーブルに座る。
先ずはビールをハーフパイントずついただき、メニューを見る。車エビフライ(Breaded Scampi)とポーチド・サーモンをオーダーし、 人間ウォッチングを楽しむ。地元の人達が明るい。小さな村だからほとんどが知り合いなのだろう。誰彼となく声を掛け、挨拶が飛び交う。 辺鄙な村を訪れる東洋人は少ないのだろう。ウォッチングされているのはむしろ自分達だが、そんな視線にも慣れた。 私は白ワインのラージグラスに替える。妻はエールビールが美味しいとお代りをする。スカンピは小さなエビなのにプリプリしている。 サーモンは妻の好物だ。付け合わせのチップスが美味い。これを全部食べたらメタボになるだろう。他の野菜も鋭意いただくことにしよう。 ワインを赤に替え、のんびりとディナーを楽しむ。値段もリーズナブルだ。
帰路は暗くなっていた。街灯がないから道は真っ暗だ。足元手探り?ながらだが、見上げれば満天の星空が広がる。漆黒の闇と綺麗な空気のお蔭だ。
次回来るとしたら懐中電灯を持って来ないといけない。

The Crown The Crown The Crown

24日(土) 夕

Scampston Hall Scampston Hall

ナビ子ちゃんにB&Bを指示すると所要時間1時間30分と出た。A66からA1を飛ばしに飛ばす。サットンバンクの急坂もエンジンをうならせながら駆け上がる。 ヘルムスリーのマーケットプレイスを駆け抜け所要時間を15分短縮してB&Bに到着した。
部屋に戻り手洗いして、村のパブ・クラウンへ急ぐ。土曜日の20時、さすがに賑わっているが何とか席は取れた。店のマスターも顔を覚えていてくれて、 さほどのお愛想はないが、「良く来たな」程度の頷きはしてくれた。メニューは一昨日食べておいしかった車エビフライ(写真は22日の旅日記で)と フィッシュ・アンド・チップスを頼む。揚げ物尽くしにエールビールが良く合う。イギリス人が太る訳を体感する。
喧騒の食事が終わり、静寂の夜道を夜風に当たりながらのんびり帰る。小さな懐中電灯を灯しながら。 (旅の枕元には夜中に起きた時に相手を起こさないためと緊急時に備えて、それぞれ小さな懐中電灯を置いている)

Information
 Where to Eat  フォックス&ハウンズ  The Fox & Hounds Country Inn

昨日述べたこの地のもう一つの宿泊先候補のB&Bリバー・ファームは村のレストランの美味しい思い出とセットでの魅力であったのだ。 そのレストランがフォックス&ハウンズだ。B&Bには帰らず直接レストランに向かう。 懐かしいシッニントン(Sinnington)の村は少しも変っていない。フォックス&ハウンズは今日も繁盛していた。
メニューは妻はメインのみで ・ King Scallop, baked in a puff pastry tart with smoked bacon, shallot and parmesan  私はスターターに ・ Smoked trout with blinis, sour cream caviar and oyster  メインに ・ Fillet of pork rolled with prosciutto and parmesan  をオーダーする。
最初にパンとオリーブの実とスパイス入りのオリーブオイルが出てきた。これを齧りながらビールとワインをいただいているとスターターが来た。 マスのスモークに"ブリニ"(ロシアのパンケーキ)だ。caviar and oysterは何処に行ったのか分からないが、いける。
続いて妻のホタテが出る。大きなホタテがパイ生地に包まれている。ベーコンもボリュームたっぷりだ。この料理はお値段だけのことはある。 私のメインはボリュームは十分だったが、お味は今一つというところだ。付け合わせの茹で野菜も含め食べきれない。 鄙には稀と言ったら失礼かもしれないが、小さな村の素敵なレストランだ。

pub pub pub pub pub

Information
 Where to Eat  ホワイト・スワン   White Swan

White Swan White Swan

一旦B&Bに戻り一休みし、お洒落をしてホワイト・スワンに向かう。
灯点し頃、お店の前が良い雰囲気だ。日曜日の19時だからさすがに混雑している。間口に比べて奥行きの長いお店だ。中程に席をもらう。
先ずは白ワインをオーダーするとチーズとオリーブの実の小皿がついてきた。これをかじりながらメニューを見る。 オーダーは妻が ・ Shetland mussels in white wine sauce と ・ Field mushroom, spinach & jervaulx blue cheese risotto  私が結果として ・ Whitby fishcakes, herbed shrimp salad & tartare sauce と ・ Whitby fish & chunky chips, mushy peas & tartare sauce だ。
前菜はそれぞれ美味しくいただいたが、次に出てきたものはフィッシュアンドチップスではないか。「これはオーダーしていない」とつき返すと、 支配人が飛んできた。メニューを指差して「お客様のオーダーはこちらでしたね」と。確かに指差すものをオーダーした。 確認しないで1行間違えてオーダーしてしまったのだ。「失礼しました。その通りです」と謝る。かくしてスターターとメインが見事にかぶった。 昨夜のディナーともかぶっている。そんな私を妻は嬉しそうに眺めてリゾットを口にしている。私がリゾットをオーダーすると、 「お米が恋しくなるなんて軟弱だ」と言い捨てるのに、自分がオーダーすることは一向に構わないらしい。そういう人なのだ。
「メニューを写したい」と申し出ると新しいメニューを「どうぞお持ち帰りください」と持ってきてくれた。帰国後の体重計が怖い。

White Swan White Swan White Swan White Swan


詳細は Web Site などでご確認ください。

「旅行記」もご覧ください。

ご意見・ご感想・ご質問などご遠慮なくお寄せください。
book

home

花花